飛行機から見おろすアフガニスタンの景色は、
あいかわらずのハゲ山がひしめく、まっ茶色な、大地。
そこで、ビデオを撮っていた私は、
ファインダーごしに、ピカッとはしった閃光を見逃さなかった。
そして、砂塵が静かに、でも、たしかに、舞っていたのだ・・
いったいなんだったのか。
ずっと気になっていた。
さて、上記は、2006年の2月、
アフガンに向かう飛行機で、たまたま目にした光景だった
報道の確認はできていないままだった。
さて、以下は2006年 6月15今日付けのニュースです。
●アフガン南部カンダハルで爆発、10人以上が死亡
[カンダハル(アフガニスタン) 15日 ロイター]
アフガニスタン南部の都市カンダハルで強力な爆発があり、
10人以上が死亡、15人が負傷した。
警察が明らかにしたもので、2001年のタリバン政権崩壊以来、
最悪の惨事の1つとなった。
爆発は、中心部でラッシュアワー時間帯に発生。
標的となったのは、米国主導の部隊で働く労働者らを乗せた
小型バスとみられている。
このニュースだけ見れば、米軍側が、こわい武装勢力の被害に合った!
という事件に思える。
でも、見逃してはいけない。
昨日、こんなニュースも、しっかり報道されていたことを。
●AP通信によると、
アフガニスタンに駐留する米軍主導の多国籍軍は14日、
1万1000人以上の兵員を15日からアフガン南部4州に投入し、
旧政権タリバンの残存武装勢力掃討のための
大規模作戦を実施することを明らかにした。
参加人員では、2001年にタリバン政権を崩壊させた作戦以来、
最大規模となる。
米軍のほかアフガン国軍、英軍、カナダ軍が参加し、
タリバン兵の活動が活発で治安の悪いカンダハル州などに展開する。
米軍報道官は「治安上の脅威を取り除き、
政府軍、政府機関、人道支援団体が必要な職務を遂行できるよう
条件を整えるのが目的だ」と語った。
多国籍軍とタリバンの残存武装勢力の戦闘では、
5月半ばから約550人の武装勢力メンバーを殺害、
多国籍軍側も少なくとも9人が死亡した。
7月か8月には北大西洋条約機構(NATO)主体の
国際治安支援部隊(ISAF)がアフガンでの指揮権を引き継ぐ予定で、
今回の作戦はNATO部隊の安全確保の準備の意味もある。
また14日、東部パクティカ州で、
多国籍軍とアフガン国軍の部隊がタリバンの武装勢力と戦闘し
26人を殺害、タリバン側のロケット砲撃で市民4人も死亡した。
・・・というわけで、
アフガンは今、再び戦場と化しているのでは・・?
911以降、最大の規模で、
外国から武器を持った兵士が現れ、殺害を続ければ、
抵抗にあわない方が不思議というものでは・・
911以降、
アフガンでの争いは、何ひとつ終わっていないのでは?
私は、2004年の夏にアフガンのカブールに行ったが、
(911は2001年ですね)
米軍は、アフガン国軍を率いて、タリバン掃討作戦を行っていたと聞いた。
(カルザイさんが、アメリカ傀儡政権と言われるわけです)
アメリカ軍に雇われて、タリバンと戦っていたアフガン人の青年に
話を聞かせていただいた。
(このブログの2004年の日記に詳細あります)
その青年は言っていた。
「職がなく、家族を養うために仕方なく兵士になったけど、
もう二度と戦いたくはない。2年間の兵士の体験は、すべてがつらく、苦痛の時だった。」
最後に青年は、しあわせそうに笑った。
「来月、結婚するんだ。」
その笑顔が忘れられない。